患者　80歳代後半　女性
主訴　（右）肩関節痛
初診　平成28年7月

〇現病歴
1年前より徐々に誘因なく発症

〇問診
運動痛＝屈曲・外転
患部自発痛・上肢放散痛・しびれ感・肩こり感はない
運動制限＝屈曲・外転
頸部運動痛・運動制限＝正常
右利き

〇徒手検査法　＊全て右肩関節
腫脹・発赤・熱感（－）
外旋障害（＋）23°
外転障害（＋）
屈曲障害（＋）
結帯障害（＋）計測不可
ストレッチテスト（＋）
有痛孤・ヤーガンソンテスト（－）
結節間溝の圧痛・大結節の圧痛（＋）

〇一般状態＝食欲・便通・睡眠は正常　タバコは吸わない　アルコールは毎日適度

〇原因と病態
上腕骨の結節間溝という狭い溝を通るときに摩擦が起こり、腕を上げたり肘を曲げたりする動作の繰り返しなどで症状がでます。結節間溝部での摩擦の刺激により、炎症が起こっている状態で、上腕前面から肘関節まで痛みが出る場合があります。上腕二頭筋は長頭と短頭の２つに分かれていますが、長頭腱のみが結節間溝部を通るため、「上腕二頭筋長頭腱炎」という名称になります。

〇経過（施術期間60日：15回施術）
2回目治療前＝結帯が少し改善
3回目治療前＝ストレッチテスト陰性
4回目治療前＝外旋障害23°→35°に改善
5回目治療前＝70％改善
8回目治療前＝80%改善
10回目治療前＝90％改善
13回目治療前＝95％改善
14回目治療前＝ほとんど痛みなく改善
15回目治療前＝ストレッチテスト、外旋・外転・屈曲・結帯障害は消失し、日常生活に疼痛を感じなく、ほぼ完治

鍼灸・マッサージ・訪問在宅診療

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