患者 40歳代
主訴 両側耳鳴り
副主訴 不定愁訴
〇現病歴
1週間ほど前より夫が多忙で一人で引越し、転校手続き、新しい職場が多忙等で両側耳鳴りが出現し悩まされて
近医の耳鼻咽喉科を受診
右側＝せみ音 低音が聞こえない 耳閉塞感 反響音 耳違和感
左側＝高音 耳違和感
自律神経症状も認められるので併療する
＊症状順位
①耳鳴り 耳の違和感 回転性めまい
②頭重感
③肩こり感 疲労感
④眼精疲労
⑤舌痛（後日申し出）
〇一般状態
食欲＝普通
便通＝正常
睡眠＝入眠1時間 中途覚醒3～4回 睡眠時間 6時間～7時間
血圧＝101/56 脈拍63 体温36,3℃
〇既往歴
3歳まで小児喘息
アレルギー性鼻炎
逆流性食道炎
過敏性大腸炎
〇経過（施術期間280日：30回施術）
2回目治療前＝6日前、耳鼻咽喉科で聴力検査結果＝右側聴力が左側聴力と同じくらい快復
6回目治療前＝耳鳴り20～30％軽快 耳閉塞感、反響音、回転性めまい＝消失
3年前より舌痛（舌のへり部・ピリピリ感）がある
8回目治療前＝体調70～80％に快復 耳鳴り＝70％良好 舌痛＝消失
9回目治療前＝悪天時は耳鳴りが気になる
12回目治療前＝右耳鳴り＝良好
18回目治療前＝聞き返しが少なくなってきた
25回目治療前＝右耳に違和感
27回目治療前＝両側耳＝こもった感じ
30回目治療前＝耳、舌＝良好 睡眠8時間 体調90％
〇結び
患者様は両側耳鳴りで来院。
問診で7の不定愁訴（後日、舌痛）がみられ自律神経失調症と併療しました。
職場が多忙時は不眠になり耳鳴りが増悪する傾向です。
睡眠不足になると自律神経症状が増悪するので、できるだけ7時間睡眠確保を伝えました。
現在、職場が落着き睡眠時間が充実され自律神経症状も、ほぼ消失しつつ90％の体調です。
定期的な治療を推奨し2回/1ヶ月の治療継続中です。
◎自律神経失調症状は睡眠不足、心配事等のストレスが重なると再発することもあります。
△舌痛症
舌がぴりぴりと痛い、といった症状があるにもかかわらず、痛みを引き起こすような原因を特定できない状態を指します。
時に心因性のストレスから舌痛が生じることもあります。
痛みは慢性的に持続するため日常生活の質が低下することもあります。
原因は明らかではありません。
自律神経失調やうつなど精神的な要因やホルモンバランスの変化などが発症に関与していると考えられています。
症状は中高年の女性に多くみられます。
舌が痛み、ヒリヒリ、ぴりぴり、じんじんといった感覚が慢性的に継続します。
舌痛症による痛みは持続的であり、日常生活に支障が生じることもあります。
現在の身体状態、病気の進行度、発症経年月、年齢等によって治療効果に個人差がありますので、
予めご了承ください。
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