とある新聞記事で『股関節を柔軟に』

股関節が股間にあると思っている人もいるが、それは間違い。
足の骨の付け根、太ももの真ん中辺りにあり、股間よりも上の位置になる。
外股の大腿骨と下腹部の内臓を覆う腸骨、お尻の下部にある坐骨、前側にある恥骨をつなげている。
これら四つの骨が複雑に絡み合って関節を作っているので、関連する筋肉や靱帯の数も多く、担う仕事も多い。
その役割の一つが、体の重みを支えること。歩行時、股関節に掛かる重さは体重の3～5倍で、階段の昇降時には6～7倍となる。体重60㎏の場合、階段を昇降する度に約420㎏もの重さが掛かっているわけだ。
股関節の健康を維持するには、体重に関わらず柔軟性が重要だ。股関節をあまり動かさず、筋肉や靱帯が硬くなると、動いた際に痛みが残ったり疲労が発生したりして、ケガをしやすくなる。
股関節は老化や運動不足で劣化しても、使うことで柔軟性を取り戻される。無理をしない程度に上下左右、さまざまな角度に動かすストレッチが有効だ。毎日の朝昼晩に行うことで、しなやかさを保つことができる。

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