患者 30歳代前半 女性 専業主婦(3歳児の母)
主訴 (右>左)耳鳴り
初診 平成28年3月
〇現病歴
右側=5日前より誘因なく朝起床時に発症
左側=昨日より誘因なく発症する
耳鼻科等の診察はなし
2年前にめまいを伴う突発性難聴を発症し耳鼻科診察 1ヵ月間の投薬治療
〇問診
耳鳴り(+) ゴー ボー(低音) ピー(高音)
聞こえにくい(±) 右>左
耳痛(+) 右側
耳閉塞感(+) 右>左
肩こり感(+) 両側
副鼻腔炎(±)
めまい 吐気 頭痛 頭重 (-)
腰痛(+) 両側 高校生より発症 ギックリ腰 (-)
〇一般状態
食欲 便通 睡眠は正常
〇触診
頸部・肩甲上部・肩甲間部に、こり感、部分圧痛あり
〇経過(施術期間4日:4回施術)
2回目治療前=左側耳鳴り消失
3回目治療前=80%改善 両側耳鳴り、耳痛消失
4回目治療前=90%改善 右側耳閉塞感が軽度あり
5回目治療前=両側耳鳴りと、それに伴う耳症状は完治し腰痛治療に移行
〇解説と結び
多くの耳鳴りは、ストレスによる自律神経失調症やうつ病が原因だったり、頭蓋骨のゆがみや顎関節のゆがみが原因だったりする時が多いです。
自律神経失調症になると免疫力も低下するため、耳の奥(内耳や中耳)が細菌に感染してしまい、炎症を起して耳鳴りになる場合もあります。
また、免疫力の低下は、ヘルペスウイルスなどにより帯状疱疹になり、耳鳴りになる場合もあります。
耳鳴りは難聴をともなう場合も多く、人の声などが聞こえにくくなったり、耳鳴りと同じ質の音が聞こえなかったりする場合があります。(たとえば時計の動く音だけ聞こえないなど)他にも首のこりや肩こりが原因のことも多いです。また、耳鳴りは頭痛や肩こりからも併発する場合がありますので、頭痛や肩こりのことも調べておく事をお勧めします。
当患者さまは発症前に、ご主人の突然の入院とお子さんの突然の感染性疾患による救急搬送と入院による連続ストレス。自律神経不統合が原因の耳鳴りと推測され自律神経調整を目的とした治療を施した。
発症から鍼灸治療までが短期間も幸いし毎日の4回治療で完治することができました。
慢性的な肩こり感もあるので再発防止のために不定期の鍼灸治療を推奨した。
鍼灸・マッサージ・訪問在宅診療
ご予約はこちらまでお気軽にどうぞ⇒0956-40-6666
~自然治癒力を高める鍼灸マッサージ~
おのでら鍼灸院
〒857-0134 長崎県佐世保市瀬戸越4丁目16番9号(大野モール近く)
TEL (0956)40-6666