患者 50歳代後半 女性
主訴 (左)肘関節痛
初診 平成28年3月
〇現病歴
4日前より徐々に誘因なく発症。
*3年前より両親介護のためか
*頸椎症と併療
〇問診
運動痛=屈曲・伸展・回内・回外いずれも(-)
自発痛=(-)
タオルしぼり(+)
左側前腕部・上腕部に疼痛(+)
上肢しびれ感=(-)
運動制限=(-)
上肢脱力感・冷感=(-)
〇徒手検査法
トムセンテスト=左側(+) 右側(-)
*頸椎症治療のため検査
脊髄性反射検査:上腕三頭筋=左右ともに正常 上腕二頭筋・腕橈骨筋=左右ともに消失 膝蓋腱=左右ともに陰性
神経根検査:スパーリング=左側陽性(左側肩甲上部) 右側陽性(上肢にズーンとした放散感)
肩圧迫=左右ともに陰性
ジャクソン=左側陽性(上肢に放散痛) 右側陰性
胸郭出口症候群検査:モーリー=左右ともに陰性
知覚検査:左右ともに陰性
握力:左33、5 右33 *右利き
〇触診
特徴である上腕骨外側上顆限定に圧痛
〇原因と病態
一般的には、年齢とともに肘の腱がいたんで起こります。病態や原因については十分にはわかっていませんが、主に短橈側手根伸筋の起始部が肘外側で障害されて生じると考えられています。
テニス愛好家に生じやすいのでテニス肘とも呼ばれています。
〇経過(施術期間44日:20回施術)
2回目治療後=自宅で朝夕2回せんねん施灸指導
16回目治療前=80%改善
19回目治療前=疼痛消失
20回目治療前=完治
〇結び
当鍼灸院においては時々来院される症例
当患者さまの主訴は頸椎症で来院され副主訴で施術
上腕骨外側上顆に圧痛がありトムセンテストが陽性であれば上腕骨外側上顆炎と診断されると思います。上腕骨外側上顆炎は、なかなか治癒しない傾向で悪化した場合はタオル絞り、物品を抱える動作時に痛みを感じ、さらに増悪すると上腕部、前腕部まで疼痛が出現し軽い茶碗も持てなくなります。増悪防止のため1日2回、自宅施灸を実行しながら完治しました。
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