凹足（おうそく）＊ハイアーチ

凹足（おうそく）＊ハイアーチ

2018.3.12
はり灸, 日記, 症例

70歳代　男性　〇さま
就寝中に左ふくらはぎがツッテ痛く100m歩行でもツル感じで歩きずらいとのこと。
詳しく望診、触診すると足の甲が高く起立時や歩行時に土踏まずの部分が地面に接しない状態の凹足（ハイアーチ）を両側に認められ右側は左側ほどない。
アーチの湾曲が強く、しなやかさに欠けるためにスプリング機能の働きが悪く足の裏が本来持つ能力である衝撃吸収や力の分散がうまく発揮できず、さまざまな症状が現れます。
主な症状は、ふくらはぎや足の裏が極めて疲れやすい。
正座後は下腿部前面が筋緊張をきたし前脛骨筋に疼痛が出現する。
常にバランスをうまくとれない状態になることで足裏だけではなく膝や股関節、腰、背筋にも負担がかかり痛みが出てくることもあり脊柱変形から体幹バランスの乱れ、肩こり、緊張性頭痛等を発症する可能性が高い。
悪化すると歩行困難をきたす場合がある。
遺伝的素因が強く同じ凹足（ハイアーチ）した家族も見受けられます。

若い時は足が速く走れたことは甲が高い足だと聞いていたとのことで、また母親が同じ凹足（ハイアーチ）だったとのこと。
加齢しますと、うまく歩行ができなくなるので早めの対応の必要性と靴の中敷き（インソール）製作靴店紹介と家庭内予防を説明しました。
中敷き（インソール）製作靴店を、ご紹介した患者さまの話ではオーダーメイド靴、オーダーメイド中敷きを製作してから、ふくらはぎや足の裏がつるような痛み、足の疲労感をあまり感じなくなったとのことです。