患者 50歳代 男性
主訴 頸部が前屈になる(うなだれる姿勢状態)
〇現病歴
約1年ほど前に様々な事情でストレスのためか
1ヵ所目 整形外科=X線異常なし頸部炎症と診断され投薬と電気治療
2ヵ所目 総合系病院=MRI検査で脊髄には異常なし
3ヵ所目 整形外科診察
4ヵ所目 総合系病院神経内科=痙性斜頸と診断 筋肉緩和注射を時々受療するが5日間は軽快する
筋肉緊張緩和剤を毎日服用している
昨年2月に運転席右側より衝突される交通事故
現在、発症時と比較すると10~20%改善
運動痛(+)右回旋 右側屈
自発痛(-)
頸部不随意運動(-)
上肢への放散痛・しびれ感(-)
運動制限(+)後屈・側屈・回旋
肩こり感(+)2-3日前より両側
〇一般状態=食欲・便通・睡眠(6時間)に異常は認められない
喫煙しない 飲酒は時々 趣味はパソコン日平均2~3時間視聴
〇徒手検査法
握力=左42 右42
頸リンパ・知覚障害=左右ともに正常
膝蓋腱・アキレス腱反射=左右ともに正常
上腕二頭筋反射=左右ともに正常
上腕三頭筋・腕橈骨筋=左右ともに減弱
〇痙性斜頸とは
斜頸とは頸部が患側(悪いほう)に斜め傾いてしまい顔が健側(良いほう)を向いて頸部の運動制限が生じる。
広義では乳幼児に発生する筋性斜頸と痙性斜頸に分類される。
痙性斜頸は首周囲の筋肉、特に前面を斜めに走る胸鎖乳突筋や上肢と体幹を連絡している僧帽筋の異常な緊張亢進によって引き起こされる病気で首が左右上下のいずれかに傾く、ねじれる、震えるといった不随意運動と姿勢異常を引き起こす状態。発症年齢は10代~初老期までと広く30~40代にピークがあります。
〇経過(施術期間2年5ヶ月:1ヶ月1回施術の継続中)
3回目治療前=10%改善 全体的に楽になる
4回目治療前=20%改善
5回目~7回目治療前=30%改善 頸部の前屈、後屈、側屈、回旋の可動域が少し改善
8回目治療前=40%改善 頸部左右回旋の可動域が少し良好で自家用車運転がしやすい
10回目治療前=45%改善 頸部側屈、回旋は良好 前回より治療内容を変更
11回目治療前=50%改善 頸部後屈、側屈、回旋は可動域少し良好
13回目治療前=55%改善 頸部後屈、側屈、回旋は可動域少し良好
25回目治療前(6ヶ月目)=70%改善
51回目治療前(約1年)=80%改善 頸部可動域良好 数ヶ月ぶりに友人と会い改善と指摘される
57回目治療前(約1年1ヶ月)=座位による頸部可動域検査:日本整形外科学会基準 前屈72°(正常値60°)後屈58°(正常値50°)側屈左右共に40°(正常値50°)左回旋54° 右回旋66°(正常値60°)
勤務中に自然と頸部前屈状態になっていたが大分改善し姿勢も良好に保たれている 自覚改善80%
109回目治療前(約2年5ヶ月)=95%改善 頸部前屈姿勢は改善され通常姿勢になっておられます
頸部肩周辺の筋群に緊張を認められますが、さほど気にならないようです
現在1ヶ月に1回の現状維持治療中です
*現在の身体状態、病気の進行度、発症経年月、年齢等によって治療効果の個人差がありますので、
予めご了承ください。
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