先日、とある新聞記事です。
「病は気から」という言葉があるが、あながち間違いではない。
イギリスのジョー・マーチャント医師は腰痛、胃痛、下痢や便秘、自己免疫疾患などに対して科学の領域を
超えた「治癒力」の本質に迫る研究を行った。
彼女は他の医師と共に偽薬や偽手術を施す「プラセボ効果」と、その逆である「ノボセ効果」などの検証を
通じて、心が体に及ぼす影響を調査した。
その結果、「まだ全ての答えが出たわけではない」としながらも「心」が大きな影響をもたらしていることを
確信したそうだ。
「心」は決して万能薬ではないが「つながり」「必要とされている」「共感」「無償の愛」などが心理面でのキーワードとなるとしている。
鍼灸治療においても施術者が想定する以上の症状の緩和や受療者の希望がかなうことは少なからずある。
そのような時に鍼灸師の私が感じるのは「治ってほしい」という施術者と「治りたい」という受療者の気持ちの
共有だ。
「信じる気持ち」によって、より強い効果が得られる気がする。