患者 40歳代
主訴 右側頸部~前腕部痛
〇現病歴
1ヶ月前より習い事試験のため練習を毎日2~3時間するようになってより発症
動作中の方が疼痛がない
痛み度合い 6/10
整形外科で頸部、肩関節レントゲン撮影=異常なし 湿布薬を処方される
右利き
むち打ち既往(-)
〇頸部問診
運動痛(+)後屈
自発痛(+)右側肩甲上部、肘関節部がズキズキ
鈍重感(+)右側肩甲上部
放散痛、しびれ感(-)
運動制限(+)後屈
肩関節の運動痛・運動制限(-)
〇徒手検査法(主な検査記載)
脊髄性反射検査:上腕三頭筋・上腕二頭筋・腕橈骨筋=左右ともに正常
知覚検査:右側腕橈骨筋=鈍麻
頸部神経根検査:スパーリング(+)肩圧迫(+)
肘関節手技テスト(-)
〇触診
頸部・肩甲上部・肩甲間部が筋緊張、こり感、圧痛を認める
第4頸椎棘突起下に強圧痛
〇病態
経年の肩こりによる頚椎症(椎間板の膨隆・骨のとげの形成)の変化によって、脊髄からわかれて上肢へゆく「神経根」が、やや圧迫されたり刺激されたりして起こります
習い事試験のため頭部を上方を見る姿勢で練習を毎日2~3時間する際で増悪したと思われます
当鍼灸院においては時々来院される症例
〇概要
頚椎症(頸椎症)とは、加齢によって椎間板などの頚椎構造に変性が生じ、頚椎を通る神経が圧迫されることでさまざまな症状が引き起こされる病気です。
頚椎症は、障害を受ける神経の部位によって、脊髄症と神経根症に分けられます。どちらも50歳以上の男性に多く、男性は女性の約2倍とされています。
さまざまな神経症状が引き起こされますが、軽度なものから日常生活が困難なほどのしびれや痛みが現れるものもあります。また、必ずしも症状の程度と画像上での頚椎の変性の程度が一致しないのも大きな特徴です。
頚椎症は、中高年以降の方には一般的な病気ですが、なかには他の神経疾患が隠されていることもあるため注意が必要です。
〇経過(施術期間33日:13回施術)
2回目治療前=30%軽快
3回目治療前=80%軽快 運転、就寝中に痛む
4回目治療前=90%軽快 仰臥位で右側肘関節部の軽度疼痛
8回目治療前=95%軽快 右側三角筋部にかすかの疼痛
9回目~13回目治療前=95%軽快保持
2回/1週間の治療
〇結び
頸部・肩甲上部・肩甲間部の筋緊張、こり感、圧痛を認め強度の筋緊張感があるのは体質、加齢、環境の要因でもありますが習い事で頭部を上方を見る姿勢で練習を毎日2~3時間する際で増悪したと思われます。
1週間に2回の治療結果、95%改善になったと思います。
しかし、無理をすると再発する可能性を残しているとも考えられます。
現在の身体状態、病気の進行度、発症経年月、年齢等によって治療効果に個人差がありますので、
予めご了承ください。
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