患者 50歳代 男性
主訴 右側耳が聞こえない めまい
〇現病歴
40日前に3日間、38℃発熱
右側耳が聞こえない
近位の耳鼻咽喉科を受診
総合系病院を紹介され転医
1ヶ月間安静とステロイド輸液
入院10日目に右側顔面麻痺出現し顔面マッサージ等で1週間で完治
めまい(+)回転性→浮動性のフラフラ 車の運転=不可
耳の痛み(+)外耳部
耳鳴り(+)高音キーン
耳閉塞感(+)
掻痒感:かゆみ(+)
頸部こり感(+)
過去において耳疾患の既往歴はない
〇一般状態
食欲・便通=正常 睡眠=8時間
血圧 137/77 脈拍79 体温36.1℃
〇経過(施術期間80日:14回施術)
2回目治療前=不変
3回目治療前=めまい80%改善 運転可(自宅から当院まで30分運転)
4回目治療前=めまい90%改善 運転可(自宅から当院まで30分運転)
入院していた総合系病院にて聴力検査では聴力は戻っていない
5回目治療前=めまいは、ほとんど良好 耳鳴り、耳閉塞感=不変
7回目治療前=めまいは、ほとんど良好 耳鳴り=静寂の時感じる 耳閉塞感=不変
14回目治療前=めまい=なし 耳鳴り=ほとんど良好 耳閉塞感=不変
〇結び
フアフアする感じで安定感がない浮動性めまいは治らないだろうと諦めていたとおっしゃっていました。
浮動性めまいは順調に改善し職場復帰され、ご精勤されています。
浮動性めまい再発防止のため1、2ヶ月に1回ほど、ご来院されています。
現在、右側耳の聴力は快復していない。
◎ハント症候群とは
*概要
顔が動かなくなる顔面神経麻痺に難聴、めまい、耳鳴り、外耳炎を合併した疾患です。
ウ水痘帯状疱疹ィルスが原因です。水痘帯状疱疹ウィルスは小児期に初感染した後、顔面神経の膝神経節に潜伏感染します。
*原因
潜伏感染した水痘帯状疱疹ウィルスが免疫力低下により再活性化するとハント症候群が発症します。顔面神経自体に障害を来すものを末梢性顔面神経麻痺といいますが、ハント症候群は末梢性顔面神経麻痺の約15%を占めます。
*症状
顔面神経麻痺により顔の表情が作りにくくなります。
額のしわがなくなる、開眼時に眼裂が拡大し、閉眼時に眼輪筋が収縮せずに閉眼しない、鼻唇溝の消失、口唇が健側によるといった症状をきたします。朝の洗面時や食事時に口に含んだ水や食べ物が口の端からこぼれる症状で気づくこともあります。顔面神経は涙や唾液の分泌、味覚にも関わっているため、眼の渇き、流涙、口渇感、味覚障害を生じることもあります。
耳鳴り・難聴・めまいといった内耳障害をきたします。外耳道および耳介周囲に帯状疱疹とよばれる痛み、かゆみを伴う赤い発疹・水泡を認めます。
上記がそろったものを完全型とします。または両方を欠くものを不全型とします。まれですが、飲み込みや発声に関わる他の脳神経にもウィルス感染が伝播し、重篤な症状を合併することがあります。
現在の身体状態、病気の進行度、発症経年月、年齢等によって治療効果に個人差がありますので、予めご了承ください。
*スーパーライザーPX(近赤外線治療器)と鍼灸併療で免疫力向上の強化治療を行っています。
突発性難聴、低音障害型感音難聴、老人性難聴、良性発作性頭位めまい症、ハント症候群、
ベル麻痺、耳鳴り(頭鳴り)、メニエール病、嗄声(させい・声のかすれ)、回転性めまい
鼻閉症、アレルギー性鼻炎、花粉症
妊活コンディション支援(自律神経機能調整、生理痛・不順改善、子宮卵巣機能改善)
自然治癒力と免疫力を高める鍼・灸・マッサージ・スーパーライザーPX
おのでら鍼灸院
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